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pure

2019.10.01
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010915 pure

 

 

 

アンデルセン童話の中に『えんどう豆の上に寝たお姫様』というお話があります。

子供の頃に初めて読んだ時から、しみじみと心に残っています。

 

 

 

こんなお話。

 

 

 

本当のお姫様を妻に迎えたいと願われた王子様。

世界中を旅して美しい姫や賢い姫、多くの姫に会われましたが真の姫君には会えません。

 

 

そんなある夜、外は嵐。

一人の娘がお城の扉を叩きました。

ずぶぬれになって震える娘を王様とお妃様はお城に迎え入れました。

 

 

后はふとひらめき、

娘の為に用意したベッドにひと粒のえんどう豆を忍ばせて、

その上に二十枚の敷布団と二十枚の羽布団を重ねました。

 

 

 

あくる朝、

后が寝心地はどうだったかしらと聞くと、娘はこう言いました。

「何か硬いものがベッドの中に入っていて、体が痛くて眠れなかったのです


 

 

その言葉を聞いた王様とお妃様、そして王子様は、

二十枚の敷布団と二十枚の羽布団の下に隠れたひと粒のえんどう豆に気づくのなら、

この娘こそ真の姫君に違いないとたいそう喜ばれ、

王子様は娘を妻にされ、末永く幸せに暮らしましたとさ。


 

 

「本当のお姫様ってこういうものなのか」と子供心にとても感動した事を覚えています。

幼心に本質の一片を感じ取ったのかも知れません。

 

 

今思うと、アンデルセンは生粋な人だったんだとも思います。

 

 

 

ひと筋の違和感、目には見えない空気感の違い、

時には無臭の悪臭が漂う事もあります。

 

 

そんな五感を超えた領域にすら敏感に反応できる鋭い感覚と豊かな感性は、

きっとまじりけのないピュアな心からしか生まれないでしょう。

 

 

 

ピュア=脆い、ピュア=儚いといったイメージがありますが、

それはえんどう豆に気づけないお姫様。

 

 

本当はピュアほど強いものはないのだと、

そしてピュアほど幸せなことはないのだと、そんな気がします。